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2011年 08月 04日 ( 1 )

私が心の中で描いている『子育てひろば』のイメージがギュッとつまった本があります。

『種をまく人』ポール・フライシュマン著 あすなろ書房
昔、娘に買ってあげた本です。彼女は今もこの本が大好きで時々ふと読みたくなると言います。
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人種も違う、年齢も違う人々が暮らす、貧しい貧困の街の一角に
一人の女の子が豆の種を植えたことから
それまで誰も気にもとめなかったごみ溜が
ちょっとずつ、ちょっとずつ変わり始める…というお話です。

いろんな人の目線で書かれていますが
中でも私のお気に入りは
クリーニング店を営む韓国人の女性の話。

強盗に襲われ、長い間対人恐怖に苦しみ、家にこもっていた彼女が
もう一度、また誰かと一緒にいたい…と思い始め、畑を耕しはじめます。
でも、ここでぐっとくるのは
深く傷ついた彼女の心に、誰も土足で入り込もうとはせず
少しずつ、少しずつ…彼女自身が自信を取り戻すまで
誰もがそっと遠巻きに、ただそこにいてくれたこと。

それから、老女の話もよかった!
種から芽吹いた芽を守りたい…と思い始めた女性が
このごみ溜めをなんとかしなくちゃ!と思い立ち
市役所に電話をして掛け合いますが6時間以上もたらい回し…。
「私たちが生きている人間だとわかってもらわなくちゃ」と
直接足を運ぶけれど、そこでも待たされます。
おもむろに、持ち込んだ生ゴミがいっぱいつまった袋を開け
ひどい悪臭を放つと、職員がすぐに飛んできて
話がトントン拍子に運び出したり^^

体の大きな悪党面の黒人青年の話もよかった。
最初はみな、いかにも怖そうな彼を警戒していましたが
どもり癖があって、猫を飼っていて、手が不器用…彼のことを
少しずつ知り始めると、母親族が世話を焼き始めるところなんかは
本当にあったかい…。
「ほれ、もっと食べろ」と口うるさく世話を焼く姿が目に浮かびます。
そのうち彼も、病気で来れない人のために水をまいてあげたり
フェンスの修繕を手伝ったり…。

言葉も通じ合えない者同士が
つながろうとする中で共通するのは
天気のこと、害虫のこと、そしてちゃんと育っているかしらという親心…。

目的さえはっきりしていれば
そして、それが一体どこにあるのかをいつも確認できれば
人種が違っても、離れていても、心が通じ合えるようになり
寄り添い、助け合うことだってできるのですね。
そして自分たちの手で、ここを守りたい…と思い始める。すばらしいなぁ。

私の目指す原点がここにある…と思える本です♪

『家族支援~子育てを支える場をつくろう~』
を掲載しました(↓↓こちら)
『吉田恭子の子育てひろば☆』http://ameblo.jp/kosodate-educare/
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ママもパパも専門家の方もどうぞ☆お待ちしております
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by educare | 2011-08-04 09:45

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