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生きにくさ、生活のしにくさを抱える子どもたち・・・

今、とある保健センターの所長さんからお電話があり、仕事のお話やら専門的なご助言やらいただきながら、長々とおしゃべりしておりました。その中で、最近あちこちで話題となっている発達障害についての処遇の難しさをお話されていました。明らかな自閉症であれば診断もつきやすくご両親も受け入れられ、前向きにどうしていこうか考えていける。でも、高機能自閉症領域のお子さんでは、知的な遅れはないけれど、言葉を介してイメージを頭の中に組み立てて話を深め、人と豊かなコミュニケーションを展開するところに障害が出るわけですから、専門家でない限りなかなか素人の大人では理解しにくいわけです。そこを早めに発見し、子どもとの関わり方を学んでいくことで、将来に渡って予想される、その子の“生きにくさ”“生活しにくさ”をカバーしていくことが可能になるということを、ご両親にご理解いただくのはなかなかもって難しい・・・という訳です。今の現状は、集団生活を体験する時期(主に就学してからが多いです)に、他のお子さんとうまく関わっていくことが苦手ということで、受診に至ることが多いのです。でも、これも明らかに孤立するという形でならまだわかりやすいのですが、気持ちのキャッチボールが苦手という範囲だと見過ごされたり、“個性”という言葉で手付かずになる危険もあるのです。私の知人(30歳)でも、つい最近アスペルガー症候群と診断された方がいます。それまで長いことうつ病の治療をしてきたようですが、彼を見ているともっと早くきちんと解明できていれば、生きにくさや生活のしにくさをカバーするスキルを身に付けられたのではないだろうか・・・と悔やまれます。
親である以上は、やはり広く大きくアンテナを張っていなければなりません。知らなかった・・・では悔やまれる事態を防げなくなるからです。私も子育ての仕事に携わる以上、常に広くアンテナを張り、学び続けたいと思います。
by educare | 2006-08-21 19:56

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