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幼稚園…現場のギャップ

は~今日は大忙しの一日でした…

午前中は卒業を控えた学生たちの補講。
(就職試験などで受けられなかった学生たちです)
終了後は、両親学級へ移動。

さて、就職が決まった学生たちの話で
大変興味深いことがありました。
書き留めておきたいと思います(長文です)。

保育園や施設希望の学生が多い中
幼稚園を希望し、念願の就職を果たした学生の話です。

この時期、早く仕事を覚えたい
人間関係も含めてうまくやっていけるか
という悩みはつきものです。

ところが、彼らの話はそういうものとはちょっと違いました。

ある学生は、先日、参加した幼稚園の研修会でのこと。
(大所帯の園だそうで、先生方の人数も多い)

その中で話された園長先生のお話し(60代男性)が
大変気になっているというのです。

『時代は子ども園と騒いでいる。
そもそも幼児教育をやりたくて始めた園。
世の中は、幼児教育よりも保育園と騒ぐ。
大事な時期に、小さい子どもを預けて働くなどともってのほか。
このままでは幼稚園の存続が危ない。
現場の我々が立ちあがらなければ!』とはっぱをかけているというのです。

要約すると
保育園と幼稚園は全くの別物で相いれないもの。
幼稚園の園長である自分は保育園が好きではない。
小さな子どもを預けて働く今の若い母親も好きではない。
幼児教育は大事なのに保育園を増やすことばかりで
幼稚園をないがしろしにしている世相は許せない。
現場の君たちが、もっと声を上げていかなくては、とけしかけているというのです。

「で?現場の先生方の反応は?」
と聞いたところ、これがまた興味深いのです。

先生方は目配せをして
「ほら、また始まった」という暗黙のサインが飛び交い
「時代が変化しているのに、抵抗しているのは園長先生だけだよね」というひそひそ話。

仕事を持つ母親も、そうでない母親も
子育てに悩むのは同じ。
幼稚園でも働く母親はいるのだから
同じように支えるのが私たちの仕事じゃないのか…
という話に展開していくのでした。

こちらの園では、5~6年の経験を積むと
先生方が辞めていくというジンクスがあるようで
とにかく若い先生で構成されているのだそうです。

当然、みなさん自分のことで必死なため
周りを見渡したり、後輩を育てる余裕はありません。

情報の伝達が行き渡らないことや
問題が起きたり、気になるお子さんのことも
担任ひとりが全て抱える体制になっていて
園全体やみんなで共有する体制がない。
彼らはここが一番気になると不安をもらします。

そもそも、なぜ主任クラスがいないのか…
中堅どころになると辞めてしまい
結果的に育てられていないという現実があるようです。

寿退社や、他の仕事に興味があるというのは表向き理由。
本当は幼稚園の仕事に夢を描き続けられなかったみたいだというのです。

実習に行った先の園がとてもよかったので
是非、幼稚園で働きたいと希望したが
子どもたちの成長を支え
母親の子育てを応援していきたいと思っている自分の夢を叶えるための職場は
本当はここではないのでは…という不安がよぎるというわけです。
先生、園によって本当に様々なんですね…と。

私の感じたこと。

今の学生は、現代子育て事情、親の悩み、園に期待される役割など
保育技術以外にも、新しい知識をたくさん学んでいます。
多くの若い先生たちは、夢を描き現場に出ます。
ところが、学んだこととのギャップに戸惑い
それでも、今辞めてはいけない、と自分に言い聞かせ頑張ります。

彼女たちは、どんなに大変な仕事でも
夢を叶えるためだったら頑張るのです。

ところが、夢そのものが描けないとなると
それはどんなに楽な仕事でもつらい…

また、気になる話しの中でこんなものもありました。

ある園では
家庭のことには踏みこまないと決めている
といわれたというのです。

発達の気がかりがあっても
それを保護者に伝え
素直に聞き入れてくれない親には
それ以上は働きかけず、一切踏みこまないのが方針だと。

今は受け入れられないにしても
保護者だってショックなんだと思います。
時間をかけて働きかけていくとか
長期的にやるべきことがあるんじゃないかな。
様子を見ましょうと言いながら
放置しておくのはどうかと思うのです…と学生が言うのです。

それから、なんでも他の子との違いを見つけては
「発達障害に違いない」と、障害ありきで決めつけているところも
気になるという学生もいました。

障害のあるなしがとっても重要視され
仮にそうであっても、何のために園があるのか
という素朴な疑問が湧いてくるというのです。

少なくとも私の授業では
早くに見つけ出して療育につなげることに終始してはいけない。
まずは、発達障害と言うものをどうとらえればいいのかを自らしっかり深めること。
そして、それを受け入れるまでの間、親はとても悩むことを知りなさい。
そこに寄り添いながら、どんなことがあろうとも、絶対にそれてはいけないのが
「この子をしあわせな子に育てていくんだ」という覚悟。

だからこそ、細やかな気遣いを忘れてはいけない。
自分たちがしっかり発達障害について学ぶこと。
親がわが子に向き合えるように、ステップを踏みながら支えること。
我流ではなく、理論的科学的な保育技術を身につけること。
…これを口を酸っぱくして伝えています。
彼らの話を聞けば聞くほど、現場とのギャップの大きさに戸惑うのもうなずけるのです。

どうしてこんなにも園によって差が生まれてしまうことが可能なのでしょう。
学び続け、現代のニーズを読み取り
果たすべき役割を、先頭立って担っていきたいという園だってあるのです。
本当に不思議です。

彼らに言いました。

「時間をかけて、働きやすい職場をつくっていきなさい。
喜びに満ちた職場となるように…出来ることが必ずあるから。
すぐに辞める辞めないで悩むのではなく
必ず学びがあるから、貪欲に学びなさい。
苦しくなっても、乗り越えられるように支えるから、頑張りなさい。

そして、たくさんの気づきは宝物になります。
一年目は特にです。ノートを買って
気づいたことを書き留めておくのです。
それが、将来の自分のバイブルになります」

早速、同期で飲み会に行く計画があるのだそうな。

「ガス抜きはしっかりね、でもその後は必ず前進よ」
の私の言葉に、満面の笑みで「はい!」と言っていました。

私は、彼らの将来にかけたいなと思います。

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by educare | 2013-02-23 00:41

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