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事例検討が一番!

半年後には先生として現場に出ていく彼らは
「先生!事例検討がしたい!!」とリクエストをしてきます。
なので、前半は通常の授業。
後半は、実習先で気になっていたお子さんの対応について学びました。
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字を書く練習をとにかく嫌がるという5歳の男の子。
やや落ち着きのない面もあるものの、会話もお友だちとの遊びも楽しそうな様子が見られている。
担任の先生方もどうすればいいか、方向性を見いだせていなかった…といいます。

さあ!ここでよく見られるのが
「この子は発達障害なのか、グレーゾーンのお子さんなのか」という診断にとらわれてしまい
本来の子どもの心の背景に思いが至らず、見通しの立った関わりができなくなってしまうパターンです。

「問題行動」「気がかり行動」が見られるときには
子どもにとっても、安心し、落ち着いていられる空間になっていないことが多いのです。

では、この子の場合、なぜ字を書きたくないと泣くのでしょうか。
よくよく振り返ってみると、指先の動きや微細運動がちょっと苦手かも…と思い当たるのです。
それに、チャレンジを避けるという背景に、きょうだいが生まれた、お父さんの転勤など
心のエネルギーが弱まるような出来事はなかったかなど、やっぱり家族の背景にも気を配っていきます。

そのあたりも把握したうえで、今この子に必要なのは、皆と同じものをイヤイヤ書かせること?
それよりも、苦手を克服して「できる!」という自信をつけされていくこと?

トレーシングペーパーで大好きな絵をなぞってみるのはどうだろう。
完成が楽しみになり、苦手なえんぴつの取り扱いも、なぞりながら積極的に練習できるかも。
塗り絵はどうだろう。力加減を慣らすことができるかも。
その都度取り組めたことを褒めてあげたらどうだろう。頑張る意欲が湧いてくるかも。
…こうやって、問題の本質に近づいたアプローチを見つけていくのです。
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こちらは、子どもたちのことではなく
自分自身の悩みに対し、問題解決に導く方法を皆で考えました。

虐待の社会問題に関心を持ったことで、児童養護施設に実習に行きました。
ところが、想像をはるかに超えた現実に、自分の力不足を痛感。
自信を失ってしまいます。
模索する中で結論が出ないまま就活へ。
やる気が出ない、このままではいけないことはわかっているが、方向性が見いだせない。

さあ、この場合は、そもそもの動機をもう一度見直しをしていきます。
そして、これまでの自分の人生も振り返ります。
上手くいかないことの連続、自己決定の経験の乏しさ
その中で、自信を育めずにきてしまったことに思いが至ります。

では、どうするか。どうすれば自信って育めるものなのか。
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確認テストには、クラス中の仲間からエールが届きます。
「すぐに、あきらめないことだよ」
「小さな成功を一つ一つ積むことだよ」
「自分は、褒められる、認められる体験がきっかけで立ち直れたよ」などなど
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最近の若い子は…といつの世も、言われるものですが
私はちっとも、そうは思いません。
足りないものがあるとすれば、先行くモデルとなる人の存在と
大人の導き方じゃないかなと思うのです。
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衝動買い^^;
それにしても、かっわいい♡
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by educare | 2013-09-05 21:46

吉田恭子の子育てeducareにようこそ♪子育てをもっと楽しく、もっと喜びのあるものに♪を目指しています☆ここでは私の日々の暮らしをご紹介します♪


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