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パンドラの底

精度の高い「出生前診断」が
血液検査で出来るようになりました…

というニュースが流れました。

この言葉を受けて
吉田家では、朝から活発な会話が繰り広げられています。
出勤前だというのに…

「出生前診断」は、これまで羊水検査でしか出来ませんでした。
ある程度の妊娠月数が必要で
リスクも高い…覚悟を持って臨むというワンランク高いハードルがありました。

血液検査ということになれば
高齢出産が増えている現代
もっと簡単に、もっと手軽に出来るようになります。

「ダウン症が減ることになるんだろうな」

「それでも、生きもののルールとして
ある一定の障害児は生まれる」

「絶対数が少なくなるにしても
障害をもって生まれてくる人は
世の中が排除しようと働きかけるわけだから
生きにくさはもっと増すよね」

「ひょっとしたら自分が背負う障害だったかもしれないのに
あなたが背負ってくれた…という
哲学的な考え方も、同時に育てていかないと危険だよね」

「生命という神の領域にメスを入れる…38億年以来決してやってこなかった
自然選択の道を、大きく変えるすごいことなんだよね」

「単純に障害児かどうか見極める方法が見つかった!として
そのことがもたらす影響を、何世代も先まで
その影響を考えることはないのかという
議論はしなくていいのかな」

う~ん…
障害を持つ人にとって
とても生きにくい社会になっているから
減らそう、消そう…となる。
ちょっと、いやかなり危険な思想ともとれる…

「不老長寿を求めて
研究者がいろんな開発をしているよね。

人が死ななくなる
生殖医療が発達して
いくつになっても思う通りの子どもが持てる時代ってどうなるのかな」

多分、早々にぶつかるのが食糧問題です。
そもそも生きものにとって「死」がもたらされたのは
生殖機能が備わったからです。
次世代に食いぶちを譲って自ら死んでいくメカニズムなわけですから
人があふれる以上
別の淘汰サイクルをつくらなくちゃいけなくなる。

ひょっとしたら「複雑な社会でも生き残れる強靭な何かをもったもの」
だけが生き残る仕組みが発達するのだろうか。

心を病んだり
人とつながりにくい何かを持ったら
淘汰されてしまうのだろうか…

話は尽きません・・・いずれにせよ

代理出産
遺伝子治療
細胞シート
免疫療法
生殖医療

ものすごくありがたい最先端医療だし
素晴らしい発展だと思う反面
すごく難しいことだけど
単純な情だけに流されず

多角的な視点を持って
もっと活発な議論が欲しいし
是非いろんな意見を聞いてみたいと思うのです。

締めくくりに
娘の言ったひと言が大変面白かったです。

人の欲に沿った発展は止められないでしょ。
ひょっとしたら何億年か先に
タコみたいな生物が出現して

「そういえば昔々、ヒトという生き物が
地球上を支配していた時代があったんだよ」

といって、大恐竜展ならぬ
大にんげん展が話題になっていたりして。

ほお~

人の暮らし
人の考え方
人の発展
人の絶滅までの軌跡を追うみたいな…

それでも人は、パンドラの底にある希望を
絶対に見つけ出すことをあきらめないのでした。

これから迎える未来において
どんな事情があろうとも
どんな環境にあろうとも

いろんな分野において活躍する
素晴らしい人材が育っていくことに期待したいです。

そして私は「子育て」という視点から
そこに、何か少しでも影響を与えられる
仕事をしたいと思うのです。

勉強は絶対に大事!
知的活動はすご~く大事!
人間力はもっともっと大事!

それには大人が
学び続ける
知的活動を愉しむ
人間力を磨く姿を見せることに限ります^^

さあ♪ 楽しくなってきました♪
地道に頑張っていきます^^
by educare | 2012-08-29 10:00

吉田恭子の子育てeducareにようこそ♪子育てをもっと楽しく、もっと喜びのあるものに♪を目指しています☆ここでは私の日々の暮らしをご紹介します♪


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